実績紹介

Panoptoの動画コンテンツ管理システムは、使いやすく安全です。

世界最高水準の学習システムを構築するというミッション

コロナ禍では、多くの教育機関が授業のオンライン化を余儀なくされました。慶應義塾大学も例外ではなく、春学期の授業のほとんどをライブストリーミングやオンデマンドでオンライン配信しました。しかし、慶應義塾大学では、ネットワークの制約や不慣れによるライブ配信への影響が懸念されていたほか、オンデマンドコンテンツの準備や配信に必要なシステムがなく、混乱が生じていました。そこで、新たに大規模な学習環境を構築し、33,000人の学生のうち60%に対面教育と遠隔教育を組み合わせた新しいスタイルのハイブリッド教育を提供することにしました。

動画研修の公開

課題

コロナ禍以前では、慶應義塾大学の授業はすべてオンサイトで行われていました。しかし、政府が日本で初めて非常事態宣言を出した直後の2020年春学期から、オンライン授業を開始しました。当初は、講師がクラウド上の共有サーバーにオンデマンドの動画コンテンツをアップロードし、各動画ファイルへのリンクを作成して受講者に送信していました。この方法では、アップロードの手間や、学生の視聴やストリーミングの帯域の問題、著作権や視聴のアクセス制御など、多くの問題がありました。

モバイルやデスクトップでのライブストリーミング

ソリューション

この最新の課題に対応した新たな学習環境を構築するために、大学は学習管理システム「Canvas」と、「Canvas」と統合した遠隔学習環境を実現する「Panopto」の導入を決定しました。

日吉キャンパスITセンターの今堀龍三郎は、「世界に通用する学習システムを作ろう」とプロジェクトの実行を急いだ。

「学習システムを導入したはいいが、それを統合するためのツールが適切でなければ、その価値を十分に引き出すことはできません。動画配信サービスには、海外の大学も含めて広く利用されており、動画作成機能に優れたPanoptoを採用しました。講師や学生向けに新システムの利用マニュアルを作成する際にもPanoptoを利用しましたが、作業は非常に簡単でした」と今堀氏は語ります。

インパクト

これにより、慶應義塾大学の33,000人の学生のうち60%が遠隔授業を受けられるようになり、日本の教育機関としては異例の普及率となりました。こうして、対面授業とオンライン授業を組み合わせた新たな教育スタイルが、秋学期の始まりである2020年10月にスタートしました。

「以前は、講義の動画編集に5時間かかっていました。Panoptoでは、その作業が30分で済みます。Panoptoでは、間違えてもレッスンの一部を撮り直すことができ、後で間違えた部分を削除するだけで済みます。」

慶應義塾大学 法学部教授 日吉ITC所長 小林宏充氏
教室を反転させることは複雑なように見えますが、Panopto社が提供するリソースのリストは、物事を明確にするのに役立ちます。

反転授業を促進する

当初課題となっていた教材の管理とストリーミングは、Panoptoと学習システムを連携させることで解決しました。PowerPointベースの動画教材を作成するために講師が行う手順は大幅に削減され、コロナ禍においても学習者中心の「反転授業」を効果的に展開することができました。

Panopto導入後の秋学期に行った学生へのアンケートでは、Canvas LMSとの連携により視聴履歴にアクセスしやすくなったことや、検索機能を使って動画を呼び出せるようになったことなど、利便性が向上したことが評価されました。これまでは、動画ファイルの作成に精通した講師のみが動画リソースを作成していましたが、Panoptoの導入により作業が簡単になったことで、より多くの講師がPanoptoを利用し、反転授業の増加につながることが期待されます。

外国語学科の学生にフレーズを発音する動画を提出してもらい、口の動きを見せることや、障害のある学生にバリアフリーを提供するために映像リソースを活用するなど、先進的なアイデアがたくさん出てきているそうです。また、学習システム「Canvas」と連携した「Panopto」の活用により、学生の自由研究や新発見をサポートしています。

ケーススタディの全文をPDFでダウンロードできます。