実績紹介

課題

東北大学は、日本の東北地方に位置する国立大学で、その教育・研究水準は国際的にも高く評価されています。タイム誌による日本の大学ランキングでは、2020年、2021年ともに東北大学が日本一となり、本学の教育力が国内外から高く評価されていることがわかります。

東北大学は早くからオンライン授業を導入し、20年ほどかけてさまざまなシステムを試行してきました。 当初は大学内に設置したサーバーで配信していましたが、システム停止時の即時復旧ができない、システムのメンテナンスに手間がかかる、ランニングコストが高いなど、多くの課題がありました。 そこで同大学は、動画ファイルをWebサーバーに保存し、再生に合わせてHTTPでダウンロードするプログレッシブダウンロード方式への移行を決定した。 この方法は、コストやメンテナンスの問題を解決する一方で、Webサーバーの過負荷による映像の途切れや、学生にとっての使いにくさなど、新たな問題を生じさせてしまったのです。

さらに、東日本大震災で大学のITシステムが長期間停止した際、サーバを現地で維持することのリスクを身をもって実感することとなりました。そして2020年、コロナ危機が勃発し、学生が手間なくオンライン講義を視聴できる環境の整備が急務となったのです。

これらの課題を克服するためには、ITシステムの拡張性が必要であると考えた同大学は、講義の録画を、オンプレミス型からクラウド型のものに変更することを決定しました。

東北大学におけるPanopto

ソリューション

同大学は、LMSとシームレスに統合できるLTI(Learning Tools Interoperability)に対応しており、クラウドベースで動画管理のできるPanoptoを利用することにしました。既存のLMSや既存のWEB会議ツールとシームレスに統合できるPanoptoを利用することで、拡張性のある、講義のストリーミングシステムを構築することに成功しました。

自身もデータサイエンスの授業を行い、大学の情報システムの研究・構築に携わる三石大准教授は、「Panoptoは、LTIに対応している数少ないクラウド型動画配信プラットフォームだったので、私たちの求めていた条件に合致していました。」と述べています。

「Panoptoを初めて見たとき、直感的に使いやすいと思いました。 Panoptoは教育向けの機能が充実しており、学生が使いやすいのはもちろん、講師が動画のどの部分がよく見られているのか視聴履歴を確認するのも簡単です。 使っていくうちに、未来志向のプラスアルファが生まれると思ったのです」と三石氏は言う。

またPanoptoは統合だけでなく、その柔軟性やオンデマンドで見れる動画視聴オプションも評価されて、採用されました。

コロナ危機が終われば、多くの講師が対面指導に戻ると思います。 しかし、かなりの割合で、講義をオンラインでも公開するようになると思います。 オンデマンドで見れる動画に対する学生からの要望は非常に高い。 コロナ以前から、私の担当する授業では、約半数の学生が後日、受講した講義の録画を見て復習しています。 オンデマンド配信は、これからの教育に欠かせない存在になると思います」と三石准教授は語ります。

「Panoptoは教育向けの機能が充実しており、学生が使いやすいのはもちろん、講師が動画のどの部分がよく見られているのか視聴履歴を確認するのも簡単です。 使っていくうちに、さらに未来志向の効果が実感できると思ったからです。"

東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター准教授 三石 大氏
教室に向かう大学生

インパクト

今後もPanoptoの利用を継続することで、大学の教育力をさらに高めることができると考えています。

「東北大学は、デジタルイノベーションをさらに進めるにあたり、教育・学習データの活用を宣言しています」と三石氏は語る。 「Panoptoは教育向けの機能が充実しており、管理者権限のない講師でも簡単に視聴履歴を確認でき、動画のどの部分が最も視聴されているかを知ることができます。 動画をアップロードした講師は、自らデータを分析し、根拠を持って授業の改善に取り組むことができます。 また、小テストにも活用できますし、個々の生徒の理解度に応じたマンツーマン指導にも活用できるようになると思います。 Panoptoは、東北大学が目指すデジタル教育イノベーションの根幹をなすものだと考えています。"

ケーススタディの全文をPDFでダウンロードできます。