ロシアは、ウクライナの教育機関に対して復興が不可能と言えるほどの損害を与え続けており、何千人もの学生が避難しています。一方で、山梨大学は 甲府市と中央市にキャンパスを構え、 学生が学業を継続できるような方法で授業を提供し続けています。それはバーチャル授業です。

2022年5月11日の現在、全国の1,600以上の教育施設が被害を受け、126もの施設が爆撃と砲撃によって破壊されたと公表されています。 (ウクライナ教育科学省からの公表を参考にしています)。.

ウクライナの学生を支援

2022年4月の初めに、 山梨大学 はウクライナで2番目に大きい都市のハルキウの大学へ、一定の基準を満たした学生にオンラインで講義を提供する取り組みを始めました。 2022年3月上旬、 山梨大学に勤務していたフォミチョバ・クセニヤさんは 山梨大学, で共同プログラムを開始するため、大学の副学長であり国際交流センター所長のシャオヤン・マオ教授に、ハルキウ航空研究所の国際関係部副部長のセルギイ・マルコヴィッチ教授を紹介しました。また山梨大学の島田眞路学長は、マオ教授にこの取り組みをすぐに実施するよう促しました。

さらに、クセニヤさんはハルキウ航空研究所の副学長から「授業を提供してほしい」という要請を受けたと 朝日新聞デジタル版は報じています。研究所はロシアの攻撃により、甚大な被害を受けていました。「恐ろしい状況の中であっても、(学生に)教えたいという願望があるなんて、思いもしませんでした。」とクセニヤさんは言います。 一定の資格を満たした ウクライナの学生にGoogleフォームを入力してもらい、マルコヴィッチ教授はその回答を集めて、フォームを山梨大学へ送信しました。 山梨大学 処理をするために必要な情報です。

ウクライナの人たちにとって恐ろしい状況の中で、学生たちが学業に継続して集中するために、この取り組みは不可欠なものです。

「教育の役割は知識を与えるだけでなく、生徒と先生が直接会えるということも、とても大切なことだと思います。しかしウクライナの現在の状況であっても、 非同期でオンデマンドの授業 を活用することで、戦争中の学生であっても高等教育を継続できるようにするという、非常に重要な機会を与えてくれました」と、大学院総合研究部工学域教授および山梨大学工学部電気電子工学科担当・学科長を務め、教育国際化推進機構大学教育センターの学長補佐センター長でもある塙 雅典氏は 山梨大学でZoomを通じてPanoptoに語ってくれました。 

学生は、特別に準備された13のコースの中から選択し、オンラインで講義を受けることができます。 その中には、コンピューターサイエンスの7つのコース、環境問題のための3つのコース、クリーンエネルギー技術のための3つのコースがありました。「しかし、ウクライナの学生はすべて、コンピューター サイエンスのみのコースに参加しました。」と、塙教授は言います。支援プログラムの授業は、正式にウクライナの大学によって認定されているので、コースを修了した学生は 山梨大学 で自分の大学の単位を取得できます。

Panoptoのシステム管理者でもある塙教授は、ウクライナの一部の学生と直接連絡を取り、彼と大学のプログラムへの感謝を表すEメールを何通か受け取ったと言います。「この素晴らしいプロジェクトのために働けることをとても嬉しく、光栄に思います。」と彼は言います。 

非同期学習で、ウクライナの学生の教育アクセスを確保

当初は、ウクライナから36人の学生が授業に参加しました。現在は、5つの異なる大学を通じて、560人の学生が参加しています。 ハルキウ航空研究所, ハルキウ国立大学無線電子機器学科, サイモン・クズネッツ国立経済大学, ウクライナ国立大学鉄道輸送学科、および ザポリージャ職業能力開発国立大学校です。ウクライナから避難した学生は、インターネットにアクセスさえできれば、授業を受けることができます。 

「私の方では、 ウクライナの学生がどこにいるのかは最近 確認していませんが、以前確認したときには、多くの学生はウクライナの国外にいました。緊急避難したのだと思います。でも学生が世界のどこにいても、高等教育を継続して受けられるという意味で、オンラインの授業は 彼らに希望の光を 与えてくれると信じています。」と塙教授は言います。

ウクライナの学生であるアリョーナ・ヴェプリジカさんはハルキウ航空研究所を卒業し、彼女の母親と一緒に街から避難しました。現在、彼女はポーランドから山梨大学のオンライン授業を受けています。

「いろいろとトラブルはありますが、でも勉強はできています。勉強したいと思っていますし、このプロジェクトを始める上で、とても大切な機会です。希望を持てることに本当に感謝しています。」と、ヴェプリジカさんは4月8日に開かれたオンライン記者会見で語っていたことを NHKは報じています。

コロナ危機による教育環境の変化

2020年にコロナが発生したことで、教育環境は世界中で変化しました。 山梨大学 も例外ではありません。 大学におけるコースを管理する学習管理システム(LMS)を提供する Moodleでは、 コースの数が10%から90%に急上昇し、 オンライン教育への急激な移行が発生しています。これにより各大学は、動画管理をサポートでき、統合できる動画ソフトウェアをより真剣に探すようになりました。 

パナソニックコネクト は、2021年にPanoptoと大学をつなげ、国立大学と県立大学の日本初の大学間連携に適した、商用の動画ソリューションを提供しました。 当初は、Moodleとシームレスに統合できるため、大学の日本人学生に教えることを念頭に導入されました。「大学のすべてのコースにおいて、Panoptoのフォルダがあります。その後、ウクライナで戦争が始まり、大学はウクライナの学生を支援することに決めました。」と塙教授。 

「Moodleに登録するだけで、学生はPanoptoも利用できます。とても強力だと思います。」と塙教授は言います。 導入に成功したことで、Panoptoは大学で急速に利用されるようになりました。この成功が、ウクライナの学生を支援する重要な取り組みにつながりました。

T山梨大学 は現在、Panoptoを使用して、録画された講義をオンデマンド、かつ英語で提供しています。 ウクライナの学生から個別のリクエストを受けて、塙教授は字幕を追加することで、講義のいくつかをウクライナ語に翻訳することに取り組んでいます。 学生の学習をさらにサポートするために、毎週、同期通信でチャットする時間を準備し、2〜3週間に1回、講師との90分間のリアルタイムディスカッションを行っています。

非同期学習と同期学習の議論に関しては、塙教授は両方が重要であると考えています。 「対面またはオンラインで講義を行うだけでなく、学生/教師または学生間の交流も高等教育に不可欠です。 したがって、教育の未来は、非同期と同期の良い組み合わせであるべきです。

オンライン授業は、戦争の中で希望に

オンライン授業と動画学習へのアクセスは、極度に苦しい状況にある国に希望をもたらしています。2022年5月に開かれた 国連安全保障理事会によると、3月中旬、15,000以上の学校がウクライナで教育を再開しました。 リモート学習、 または対面とのハイブリッドでの授業です。 

将来を見据えて、塙教授はPanoptoのようなオンライン動画管理システムは、危機の時にも引き続き不可欠であると考えています。 「Panoptoが、このような非常に厳しい状況にある人々を支援するために広く使われることを願っています。 ウクライナだけでなく、世界中で、Panoptoには彼らを支える力があると思います。」

山梨大学は、 マイアミ大学 を始めとした高等教育機関とともに、戦争によって影響を受けたウクライナの学生を、オンライン学習リソースを使用して支援しています。 

ウクライナの大学の時間割に合わせて、授業は6月末に終了する予定です, しかし、塙教授は、より慈善的な学習パートナーシップの一部になることを楽しみにしています。「私たちは、ウクライナ人(学生)だけでなく、世界中でコラボレーションを望んでいます。 こうした世界的な連携は、もっともっと進むべきものだと思います。」

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公開しました。6月29, 2022日